Twistar

既成の政府や法秩序が、企業の異様な強大化で半ば無化されて、恣意的に運用されてる。時代は太陽系各地に人類が進出したSFなんですが、人間の価値観は中世くらいに戻っちゃってるのこう、むしろサイバーパンク系のジャンルとかでよく見る図ですよね。興味深い。

またこれにより、宇宙在住のスペーシアン企業群が政府の統制をぶっちぎって暴力行使まで独自判断で行い、誰も力でこれを咎められなかったため、企業群が政府なみの力を持つ自力救済の中世社会みたいな状況になっちゃった……という流れかな。たぶん。

かくして後のデリング総裁がルビコン川を渡った結果として、ひょっとしたら起こったかもしれない戦争は未然に防がれたけど、ガンドアームの未来を信じて開発を頑張ってた現場のひとたちは虐殺される。このヴァナディース事変で、ガンドアームは禁忌の技術に。

これは避けたいから締め上げるし、軍事転用をやめさせたい。実力行使で制圧も候補だけど、それをやるのは「宇宙に進出した民間企業」の分限を越えてる……でも強硬派のデリングが「越えてしまえばいい」と宣言して、実際やってのけて越えた。

で、これがアーシアン系企業だったもんだから、「このガンドアーム積んだ次世代MSが完成したらやばくね？」ってスペーシアン系の企業群が強く懸念した。もともとドギツイ分断がある中で、パイロットを犠牲にすれば圧倒的に強いモビルスーツがアーシアンに。地獄の戦争の引き金。

水星の魔女のプロローグって要するに、「医療技術としてガンドアームを研究してたがお金に困ってた機関」を、「別のMS会社」が買い取って、「研究費は出すけどＭＳへの技術転用もしてね」って要求した。ガンドアーム技術の未来を信じて飲んだ。

ララキャスSpecial、2日目配信終わりんごです！

今日は、最初から最後まで
ずっとこころが溢れかえっていました

時密度の高さよ、、！！！
やっぱり、今夜も一瞬だったなあ

観てくれたみなさん、ありがとう

幸せな2日間
忘れないよ
本当にありがとう

私は不安は明確化するのが一番だと思っています。オカルトじゃないですけど、名がない化け物が一番怖い。対外的な発信する時にどんな要因が絡んでくるかは「マンガ英訳の作法」でも書きましたがそれを一通り考えて不安に名前を与えてください。不安から逃げずうまく付き合うのが大事だと兼光は思います

ある程度まで作品作りや創作行為で下地を構築してきた人であれば自らの読者との対話の大事なところや自分の創作活動の強み弱みを踏まえて色々検討できますが、若手や経験不足だとそのあたりの温度感や読者にとっても居心地の良さの構築する腕前に不安を感じるかもしれません。大丈夫。みんな最初はそう

結局、友達とか家族とかと「アレって〇〇だよね〜ムカつく〜」みたいなお話をしてるんじゃなくて社会に対して基準を示しているという自覚がないんだよな。なので定義がどうとか「そんならあれはどうなの？これも引っかかるやろ？」みたいな議論が起こることそのものを理解できない。

今までは「暗黙の了解の下で進められてきた作者と読者の対話」に違う要素が投げ込まれると違和感や嫌悪感を感じるのは当然だと思います。しかし無心に作品を楽しむ受け手はいざ知らず、発信者の場合はその違和感や嫌悪感に過敏に反応するのは逆効果だと思います。難しいです。

人がどのような分析をするもどんな意見を述べるのもその人の自由だと思っていますが、私の中の日本人脳が「立ち位置が全然違うのになんで躊躇わずそんなことをこっちに対して言えるの？」と言いたくなることがあります。しかし先方からすればそれは「対話」なので失礼でも何もない。この落差が面倒。

そんな中でコンテンツを発信する時、色々な主張が絡んでくるわけです。しかも自らの分析を他人にあてはめるのにあまり抵抗がないので日本の観点に対してもアメリカ人であるその人の観点を投影することをあまり躊躇わない傾向があるように思えます。

そもそもアメリカでは個人が政治的な主張を顕示するのは当然と言う考え方が珍しくないのがあります。ただしどの程度までその主張を顕著にさせるのか、どこからどこまでが「政治的」なのかの線引きはかなりムラがあるので十把一からげにするのは危険です。思った以上にみんな考え方が違う。

つまり日本の場合は批難の主体性が個人ではなく集合体にあるという体裁が取られることが多いのに対してアメリカだと「共有された価値観からの逸脱」であるという論理があってもこれを読者個人が邪険されたような反応をしているように思えることがあります。私の主観です。

これに対して日本では作品に関する感想に個人的な政治的主張を混ぜ込むのに強い違和感を感じる人が多い気がします。非難や酷評がないわけではないけど、個人主体というよりも「非常識」「不謹慎」などと「ある程度まで共有された基準から逸脱した事例」としてのロジックが多い。

アメリカ人が娯楽に対してみんな政治性を見出しているとは思ってもいませんし、そう想定するのは行き過ぎているとは思います。政治主張や作品に対する考え方、また感受性についての左も右も実は色々な温度差があります。でも目立つのは否めないと思います。

実際、日本のアニメをたくさんの方々が見ているわけで、翻訳も色々な読者を想定して進めることが多いのだけど、とかくアメリカからの意見が目立つのは日本で英語教育があるのとアニメ・マンガ・ゲームのお陰で日本語ができるアメリカ人が増えたからだと思っています。

おおよそ人気ある作品はどこかしろ刺さる側面があると思っているのですが、感情を刺激してたくさんの方々の関心をひきつければおのずとその表現の正当性や価値という議論が起きやすいのですよね。北米から特に顕著に飛んできている気がする人が多いのではないでしょうか。

よもぎ団子くん…ちゃんと文章を読もう！！

これまで日本の作品に対して海外から色々な意見が可視化されて様々な傾向が見えてきたのではないないでしょうか。英語ができないと感じにくいかもしれないけれども結構目立つのが「もっと外国の感性を尊重しろ」と「日本の感性をそのまま押し通せ」でしょうか。やや乱暴なまとめ方ですけど。

炎上する時は炎上するのでどうしょうもないのだけど、予想したり身構えたりダメコンの用意ができると色々ストレスが減るので決して徒労ではないと思う。

日本の作品を英訳する時、「作品の政治性」が課題になることがある。政治性と言っても色々なのでちょっと整理したい。何しろ翻訳では原作の観点と訳者の観点と読者の観点を取り扱う職業なのでこれは意識できればプラスだと思っている。

公共の福祉、性的消費、ハラスメントなどと呪文を唱えれば、科学的根拠に基づかない規制ができる、というわけではない。憲法における人権規定は、こういった「お気持ち」規制から市民の表現の自由を守っている。日本でも、憲法に立脚した民主政治が行われるべき

半クールかけてミオリネの良いところ悪いところを描いてきたからこそ、視聴者も「そうか、きみはミオリネのそういうとこに惚れたのか」とシャディクに共感できる。「感情」を描く順序が、とても巧い。これ無意識にできる人もいるんですが、意外と苦手な人も多い作劇テクニック。